入学シーズンは4月だけじゃない! Sclools Start April?

April 26, 2009[tao3]

日本の入学式と言えば4月なのですが、
アメリカでは9月入学が一般的ですね。
そこで今回は色々な国の入学シーズンを調べてみました。

すると、4月入学の国はなんと意外にもたったの4カ国!(107か国中)それどころか4月や9月だけでなく、地域によって結構異なるようなのです。何でこんなに入学シーズンが異なっているのか。

実はその謎はなんと......。
そんなあたりの話もちょこっとご紹介。
どうぞ、お聞きください。

Generally, Japanese schools usually start from April, and generally American schools start from September
We are wondering when schools from other countries start?
Then..we found that only 4 countries are same as Japan (April starts)
* Out of 107 countries on the MOFA site
Not only that, there are other starting months depending on countries!!
Why does every country have different starting season?

Check it out!!


関連資料 Relative Report's Summary(Japanese Only)

世界各国の学校年度

日本で新年度といえば、4月ですね。
学校でも職場でも、新しい生活と、新しい出会いの季節です。でもこういう感覚は、世界でどれほど共有されているものなのでしょうか。

外務省「諸外国の学校事情」の情報を元に、世界の学校年度の頻度を調べてみました。
(下図をクリックすると大きくなります。本テキスト最後に一覧表があります)

世界的にみると、年度始まりとして圧倒的に多いのは、ダントツで8月・9月となりました。特に中東や欧米では、ほとんどがこの時期に新学期が始まります。
細かく見ると、きっかり9月1日からという月区切りの国はほとんどなく、むしろ8月から9月の間とした方が正しいかもしれません。同じヨーロッパ内でもドイツや北欧といった比較的高緯度地域では若干早い傾向があるようです。
アメリカでは州別に学校年度が異なっており、7月から9月にまたがっていますが、多くの州では8月下旬から9月上旬に新学期が始まります。

南半球の諸国では2月や3月も混在しますが、これは北半球と季節が逆転することに由来するのでしょう。

世界的に見ると9月始まりの学校年度が全体の9割弱を占めますから、事実上の標準と言っていいでしょう。近代学校教育制度は欧米をモデルとしていますから、欧州で普及していた9月スタートがスタンダードで、残り1割強程度のわずかな地域が、「あえて」自国向けにカスタマイズしたと考えるのが正しいのでしょう。

8・9月の次に多いのは、1月に新年度がスタートする国です。
カレンダー通りに、新年と共に学年も新しくなるのは、とても合理的な気がします。しかし、なぜかこれを採用している国は多くありません。1月始まりの国は分布は、マレーシア・シンガポールなど赤道直下あたりから、太平洋・オセアニア地域の島国・・・。どうやら、あまり季節感のない地域に限られているようです。


日本のように春先から初夏にかけて学生年度が始まる国は、実のところかなりの少数派です。
具体的に見てゆくと次の通りです。

3月:(韓国)
4月:(日本、インド、ネパール、パキスタン)
5月:(タイ)
6月:(ミャンマー、スーダン共和国)
7月:(インドネシア)

※ペルーも4月始まりですが、南半球なのでむしろ秋と考えた方がいいですよね。ここでは外して考えますね。

こうしてみると、春先から初夏に新年度が始まる国は、アジアのモンスーン帯に限定されているように見えます。韓国や日本など高緯度で早め、タイやインドネシアのような低緯度で遅めの傾向がありそうです。これらの地域は、稲作の地域と重なります。緯度による差も、稲の標準的な種まきシーズンを反映しているようにも見えます。

ひるがえって考えるに、欧州で9月開始が多いのは、欧州文明の起源となった古代オリエント地域における(小麦の)農事暦(あるいはそれに連動した会計年度)に発祥するのかもしれませんね。

そう考えると、アジアで最後まで独立を守った日本とタイの両国が、春先から初夏に学校年度が始まるのは偶然ではないのかもしれません。両国とも稲作国であり、稲作国の人間としては、秋にはじまるというのは(どんなことにしろ)感覚的になじまないからです。

現在では4月以外の入学式なんて考えられない日本でも、実は明治期に東京大学ができた当初は、学校年度は9月開始だったという歴史的事実があります。西洋列強の学校制度を直接輸入したのですから、考えてみれば当然です。しかるのちに軍部からの政治的圧力によって、4月に変更されたという経緯が伝えられています。

具体的な経緯はともあれ、はじめから4月始まりだったわけではなく、一度は秋入学を導入し、取捨して結局4月を選択し直したという事実は重要です。やはり、日本人に秋入学はなじまなかったんでしょう。

1年は春から始まる。日本人はその感覚はとりわけ強い気がします。
生活スタイルが稲作から離れてしまった都会においても、区切りの季節としての春の感覚は変わりません。というより、4月からはじまる年度制度によって、むしろ固定化され、いっそう強固になっているようにすら感じます。学校も就職後も、一律に4月を大きな区切りになっています。会計年度と学校年度が一致しいている国は、実はそう多くありません。

もしかしたら、日本の学校年度の特殊性は、日本人の特殊性の原因の一つかもしれませんね。

 

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